韓国の山へ

齋藤 君子

 平成二十三年五月二十六日から五月三十日。

 六郷登山協会の韓国・雪岳山と北漢山縦走に参加しました。

 秋田空港を十三時四十五分に離陸し、機内から見えた鳥海山、それから新潟上空、その後機内アナウンスが流れテレビに映しだされたのは穏やかな富山湾の海でした。あっという間に十六時四十五分にソウルに着き空港よりレンタカーに乗り換え、途中食事をとり、夜遅くホテルに入った。

 二日目の朝、カーテンを開けたら目の前は霧のかかった港町でした。ホテルから一時間くらいレンタカーに乗り、目的地の雪岳山入口へ。五時間くらい登り、泊りの中青山荘に着いた。目にしたのは木製のテーブルにタッパー山盛りのキムチで酒を飲んでいる地元の登山者がおり、その仲間に入れてもらい一緒にお酒と本場の韓国キムチを御馳走になり大喜び、美味しかったよ。

 夕方、山小屋からの岩山の眺めは素晴らしい景色で感動しました。

 三日目、稜線からの展望を眺め楽しむ暇もなく、急な鉄階段、どこまでもわからない位続く。V字谷渓谷と名高い千仏洞、六時間位の道のりで足はパンパン。

辿り着いた先で待っていたのは山菜ビビンバと冷たいマッコリ。どんぶりで飲んだ一杯。あの味は足の痛さも忘れるほどの美味しさでした。また本場のマッコリを飲みたいなあ。

それからレンタカーで三時間かけてソウルのホテルへ。夜は韓国焼酎で一杯。

 四日目はソウル市内から近い、北漢山へ。市内からのハイキングコースと言われている山。登山者が多く、数珠つなぎ状態。韓国の人たちはキムチパワーがあり過ぎて私はついて行くのが大変でした。登りながら挨拶しているうち韓国語のアニハセヨから中国語のニーハオになり、チームの方々に笑われました。

 私たちが登った登山道は草や木も体に触れることなく整備されていた。後で判ったことですが事故・怪我など救助に対応できる様に道には各所で番号が表示され、現在地が直ぐ分かるようになっていた。日本にはあまり見ないので驚いた。

 北漢山は素晴らしい岩山でロッククライミングに挑戦している人達も目に入りました。上空ではヘリコプターも飛んでおり韓国の山に魅了され感動しました。

 私にとっては人生の貯金をした気持ち。

 もう一度、本場の冷麺と冷たいマッコリを飲みたいなあ。